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森のトイカメラが出来るまで
何気ない木のアイテム。
でも、カメラになるまでには長い旅がありました。
カメラその1:ミズメザクラ
写真は赤谷の森のミズメザクラ。
森のトイカメラでは、
ヒバと並んでよく使われる樹です。
入手も、加工も難しい材ですが、
カメラには樹齢200年〜300年のものを使っています。
堅く、重く、上品な色みを持ちます。
経年変化で美しさに磨きがかかり、
存在感の深みを増していく、この素晴らしい木を、
長く使って頂けたら嬉しく思います。
主に高級家具に使われるミズメザクラでも、
カメラサイズの大きさにすれば、
多くの人にその美しさを知ってもらえるのでは。。。
そんなことを考えて、森のトイカメラを作っています。
奥利根ヒバの物語
ザ・奥利根のヒバ。
僕の記憶の曖昧な頃からウチにあったので、
20年位我が家で保管されていたものを使っています。
この奥利根ヒバは、谷川岳の尾根沿いで、
200-300年をかけて、
やっと十分な大きさに成長します。
環境が厳しいため、成長は本当にゆっくりです。
奥利根ヒバは、
尾根沿いの猛烈な風や豪雪といった、
厳しい環境に耐え続けるために、
とてもイビツな木に成長してしまいます。
家具や住宅に使うときは、
上手に使わないとすぐにねじれたり。
なかなか、人間の思い通りにはなってくれません。
だから奥利根ヒバは、ずっと嫌われ者でした。
今ここに並ぶヒバも、
元々はチップにされて燃やされる運命だったものです。
それじゃあまりに勿体無いと、
借金してまで丸太を買い集め、
建築に使い始めて20数年。
それでもクセが強すぎて使えない部分を、
おもちゃのカメラにすることにしました。
そうやってトイカメラを作り始めて
初めて分かったのは、
1番イビツな根っこの部分が、
実は1番美しいということです。
決して陽の目の当たらない美しさが、
世の中にはたくさん
あるのだなぁと思いました。
燃やされて一生を終えるハズだった樹に、
新しい姿を与え、
命を吹き込むこと。
それが、森のトイカメラの
ミッションのひとつだと考えています。
丸太を買ったら20年後、
カメラになりました。
地元、みなかみ町の木を使っています。
原木を買って来たり、自分達で伐ったりして、
我が家で製材します。
ヒバやミズメザクラは、製材後、
20年くらい寝かせたものがカメラになっています。
ひとつひとつ、手仕事で作ります。
大工の技がもたらす分割美
カメラ本体は二つのパーツから出来ています。
「アリ継ぎ」と呼ばれる接合の技術を用いているので、
少し作成の手間はかかります。
でも2つのパーツに分けることで、二つの樹種を楽しむこともできますし、
体験では別々に着彩するので、時間をかければ小さなお子さんにも綺麗な仕上げが可能です。
木目の美しさを、眺めてみてください
一つ一つ、樹種も違えば、木目も違います。
カメラ選びの際は、
是非お気に入りの木目を探してみてください。
でも、出来上がり=完成ではありません。
長い年月使われ、深い色へと育ち、
美しさを増していきます。
木材はよく、樹齢と同じ年数程度は使用に耐えると言われています。
ミズメザクラも奥利根ヒバも、
樹齢200年〜300年のものを使っておりますので、
是非、次の子どもたち世代へと受け渡して、
永く愛して頂ければ、と思います。
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