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子供と一緒に出社し、
子供と一緒に食べて、
子供と一緒に育つ。
そんな働き方を
デザインする託児所が
完成しました。
たくさんの想いが込められて、
カタチとなった託児所。
その想いのエッセンスを、
ちょっとご紹介します。
入り口
入り口の上部には、
複雑に絡み合う柱や梁が見えます。
託児所は構造にクギや金物を使わず、
木組みで作られています。
託児所でもあり、伝統型建築物でもあります。
玄関土間の黒色は、
松の木から取った顔料「松煙(しょうえん)」の色です。
日本の伝統的な色使いの中で、
子供達の感性が育まれていきます。
玄関脇には、同じく松煙を使って
左官屋さんが仕上げた足洗い。
これも手作りの仕事です。
玄関
玄関に入ると、框から床板まで、
子供達が素足で触れる場所は全て、
みなかみ町産の奥利根ヒバで仕上げられています。
奥利根のヒバは250年以上をかけて、
谷川岳の尾根沿いの猛烈な風や豪雪に耐えながら、
ゆっくりと育った木です。
ライトの下にはちょうど、
木と木をつなぐ「継ぎ手」が出来ています。
美しさと機能を兼ね備えた、
日本の伝統の大工仕事です。
写真正面のヒバの梁の淡い色と、
天井の杉板の黒さが対照的です。
ひとつひとつ違う色の木を、
どこに使うかデザインするのも、
大工の大事な仕事です。
ヒバの床
託児所の床はほぼ全て、
奥利根ヒバで作りました。
育った環境の厳しさなんて微塵も感じさせない
奥利根ヒバの優しい色みが、
託児所全体を通して特徴的です。
その優しさの中で、
子供達にもゆっくりと大らかに
育って欲しいと思います。
木組みの8角天井
伝統技術を駆使し、
木と木を組み上げて作った8角形天井。
現代の建築では、極めて珍しい試みだと思います。
天井部分の木組み
手作りの漆喰
壁の白い色は漆喰です。
既製品の調合ではないので、
欲しい色や壁の表情を皆で相談すれば、
微妙なニュアンスも表現してくれます。
今回は、漆喰の中に藁を少々混ぜてもらいました。
壁に埋もれた杉柱(大きな節が子供の目を引くようです)。
「漆喰を塗った」というよりも、
「壁と柱が一つになった」という印象を受けます。
塗り仕事を丁寧にやって頂けると、
そんな印象になるみたいです。
薪ストーブの暖かさで育つ
冬には薪ストーブが、
暖房の補助となります。
木を燃やして、
ポワッとする暖かさを全身に感じること。
そんな何気ない体験の中で、
こどもたちは成長していくのかもしれません。
デッキがつなぐ世界
外へ、外へと動くのが
こどもの特徴だとしたら、
安全に配慮しつつも叶えてあげたい。
そのための空間として、
デッキを作って良かったと思います。
これから先、たくさんのこどもたちの
成長の記録が柱や床に刻まれていくことで、
いつまでも愛される家になってくれれば、、、
施工者として、そのことを願って止みません。
「木組みはどのように作られた?」
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